「MI」とは、「Minimal Intervention」の略で、 歯の治療において削る部分を最小限に抑え、本当に削らなければならない部分のみ取り除き、白い詰め物で修復する治療です。

MI治療は2000年に国際歯科連盟によって提唱され、以降徐々に広がりつつありますが、歯科医師の高度な技術と、相応の機材が必要になることから、本格的に取り組んでいる歯科医院は多くはありません。

当院では、患者様の歯をなるべく残したいという考えから、MI治療に積極的に取り組んでおります。

マイクロスコープによって、肉眼の20倍程度まで視野を広げて治療するため、 削る部分と削らない部分を的確に分けることが可能です。

拡大鏡は、肉眼の8倍程度まで視野を広げて治療することが可能です。

当院ではドクターはもちろん、 歯科衛生士も拡大鏡を使用して治療や予防にあたっております。

う蝕検知液は虫歯部分のみを赤く染める薬剤です。

削らなければならない箇所が明確になりますので、歯を削る量を最小限に抑えることが可能です。

お仕事の関係などで、何度も通院することができない方や、先天的に歯が弱く、削りすぎる治療に耐えられない方にとって最適な治療方法となります。

虫歯が深くまで進行し、根管治療が必要な状態の場合はMI治療が困難となります。

また、削った部分に入れる詰め物は、患部の大きさによっては保険適用の詰め物を使用できない場合があります（使用できない場合は、保険適用外の素材を使用いたします）。

従来の歯科治療では、患者様の多くは「歯が痛い」という症状があって初めて歯科医院に訪れていました。

歯を削って詰め物をし、その後、また痛みを感じたら歯科医院に行き、の繰り返しが当たり前でした。

しかし、MI治療では単に痛みを治すだけではなく、その後の予防や管理まで行います。

ご自身の天然の歯を最大限生かし、場合によっては詰め物など人工物も利用しながら、お口の健康維持を第一の目的とした歯科治療を「MI治療」といいます。

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