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2017.12.21

セラミック治療について

近年、「セラミック治療を希望します」という患者様が非常に増えてきていると感じています。

一般的には「白くてきれい」「汚れがつかない」「金属アレルギーの心配がない」という理由があると思うのですが、この他にも非常に多くのメリットがセラミック治療にはあります。

そこで、複数回となりますが、セラミック治療の特長や保険の金属冠治療との違いについて解説をしたいと思います。

まず、当院で行っているセラミックの種類はPFM、PFZ、Zirconia Monolithic、IPS E-max press、Feldspathic ceramics(ポーセレン)ですが、これを患者様の症例ごとに使い分けています。

複雑でなにがなんやら、わからない・・・と思う方もいらっしゃると思うのですが、なぜこのように多くの種類を使い分ける必要があるのでしょうか?

それは、患者様一人一人、口腔内の状態は様々だからです。

患者さまの歯並び、咬む力が強そうなのか?噛み合わせのバランスは悪くないか?歯ぎしりの既往は?部分入れ歯を装着しているのか?歯周病による歯の揺れはないか?など様々な状態を考慮して被せ物の形や材質を決めて行きます。

保険診療の場合は決められた材料を使うことしかできませんので、そもそもの組成が悪く、均一ではない12%Pdと言われる材料の銀歯では患者様ごとの対応力はないわけです。また、前述したように金属アレルギーは非常にデリケートな問題だと思います。

セラミックはたしかに、白くてきれい、汚れがつかない・・・等のメリットはあるのですが、その他の非常に多くの恩恵を与えてくれる治療です。